コーヒービジネス新展開

財務諸表からわかるコーヒービジネス。
今日の登場人物はスタバとドトールです。

ちなみに、スタバとドトールの売上はどちらも約600億円くらいです。スタバは単価の高いコーヒーを売りつつ雰囲気で僕たちを満足させてくれるので、売上に比較して原価は28%です。しかし経営は直営店(質の高い店は直営店に限る?)で従業員の給料や借地借家料が高く、売上に対する経常利益が4.3%、当期純利益は1.9%です。店の数に比較して従業員の数が多く、約3人です。

一方、ドトールはビジネスマンの味方。薄利多売でじゃんじゃん売るので、売上の50%が原価になっています。経営はほとんどがフランチャイズで、ロイヤリティを税抜利益の2%ほどいただいています。フランチャイズで給料やレンタル料が入らないので、ドトールの売上に対する経常利益は8.0%、当期純利益は4.4%となり、企業としてはドトールのほうが収益性が高いと言えます。ドトールの従業員は一店舗当たり一人もいません。これは、直営店が18%しかないことを考えれば当然と言えます。
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収益性といいましたが、
              S    D
売上高総利益率 71.69  50.07
売上高営業利益率 4.21  7.99
売上高経常利益率 4.27 8.24
売上高当期利益率 1.90 4.43

を見て判断しました。原価の安いスタバは総利益が高いけれど、販売費及び管理費は非常に高いことを反映しています。

資産効率性を表すROEやROAになると、
     S    D
ROE 5.74  8.49
ROA 7.53  9.43

となり、総資産回転率(売上/総資産)はスタバのほうがいいのですが、収益性が響き、資産効率性はドトールのほうに軍配が上がります。ドトールのほうがいいように見えるかもしれませんが、コーヒーの実力が同じであると仮定するなら、ドトールの収益性はフランチャイズ店の犠牲の上になりたっているので注意が必要です。直営店に絞ればドトールの経営効率は極めて悪いことが判明します。

ビジネスに戻ると、スタバは一見効率が悪そうですが、全部直営店であることを踏まえ、一店舗当たりの利益はスタバのほうが断然強い。これは僕らのイメージとも合致するはずです。つまり、スタバは店を出せば出すほど儲けるビジネスモデルであり、ドトールはフランチャイズで店の中で回転率をガンガン上げていくモデルなのです。

しかし、店でコーヒーを飲む人は上限があるので、店に依存したモデルはいつか卒業です。つまり店以外のところでコーヒーを飲んでいただく必要があります。

そんなとき、サントリーと組んでコンビニで売ることになりました。すごい売れているようです。
同業他社はとっくにやっていましたが、ついにスタバも販売。コンビニでのコーヒー競争が激化してきました。

コーヒービジネスが新たな局面を迎えたと感じているのは僕だけではないはずです。
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by tsuyoshi_829 | 2005-10-22 01:37 | 時事ネタ  

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