NTT,JT,JRの民営化(経済財政白書より)

日記
・飲んで起きたのが16時。結構疲れた。内定もらうまで酒は控えよう。年内までに公務員試験70点のめどをつけておこう。来週頭までに研究計画書を書こう。ゼミの発表の準備をしよう。哲学書を読もう。北野さんを快く追い出そう。もっと勉強しよう。優秀な就職活動友達を東京で作ろう。リクルートの人事にもう一回会おう。このブログには書かないけど、卓球もがんばろう。滋賀県が全国で勝てる日を作ろう。友達がアナウンサーになりそうだ。やつはおもしろい。がんばってくれ!

民営化の成否は、民間企業としての組織が官のそれと比べてどれくらい効率的に機能するか、民営化によって他の民間企業との競争原理がどの程度適切に働くかに依存する。

3つの民営化は、各ケースそれぞれ事情が違う。

NTTについては、電気通信技術の革新により他の先進諸国では民間事業者が電気通信分野に参入してくるという状況の中で、日本においてもそれまで電電公社が独占していた電気通信市場に競争を導入するということが大前提にあった。民間事業者との競争が導入された場合、公社という形態では、予算の統制、投資の制限、資金運用の制限など様々な制約が存在するため、民間との競争を行う経営の自由度がほとんどなく、それを民営化によってNTTに与える必要があった。

JRについては、その低収益体質とそれによる巨額の累積債務問題の解決が最大の課題であった。JRは、当時、年間約6千億円の補助金を支給されても、なお年間1兆円程度の赤字を計上し、民営化された1987年時点で、赤字借入れ、設備投資に伴う借入れ、鉄道建設公団債務、年金負担等を全て含めると37兆円にものぼっていた。当時の臨時行政調査会や国鉄再建監理委員会によって、こうした非効率性は、公社制の下における国の過大な関与、輸送構造変化への対応の遅れ、全国一元的組織による地域間依存の構造と画一的運営の弊害等によるものであると指摘され、こうした状態を解消するため、分割・民営化による自立経営が目指された。

JTについては、諸外国からの市場開放要請等が民営化の契機となった。従来、たばこは専売制であり、国内では日本専売公社が独占的に販売していたが、諸外国からの市場開放要請に適切に対応するため、専売制を廃止し、国内市場での競争条件を整備するとともに、経営の一層の効率化を図るとの考え方に立ち、民営化することとされた。

民営化後の経済的効果

売上高、人員の変化

株式時価総額と政府等保有分



ユニバーサル・サービスの費用負担方法について、
一般に、ユニバーサル・サービスの費用を負担する方法として、
(i)内部補助方式(独占的事業者が需要の高い地域の収益で高費用地域の費用を負担すること)による場合、
(ii)アクセス・チャージ方式(高費用地域にサービスを提供する独占的事業者が新規参入事業者に対し接続料等の形で負担を求めること)による場合、
(iii)ユニバーサル・サービス基金方式(原則全ての事業者の拠出により基金を設立し、高費用地域にサービスを提供する事業者に対しその費用を補助する方式)、
(iv)直接補助方式(高費用地域の住民にバウチャー等の形で直接補助を与える方式)による場合がある。一般に、内部補助方式やアクセスチャージ方式は競争中立性に乏しく、他方、基金方式や(特に)直接補助方式では、実施に多大な費用がかかるという問題がある。
[PR]

# by tsuyoshi_829 | 2005-09-23 19:44  

小さな政府、官の余剰人員をどうするか(経済財政白書より)

「小さな政府」の意味
①政府支出の規模や国民負担の大きさといった財政規模が小さい
②公的規制の強さや公的企業が経済に占める大きさが小さい

①に関しては、一般政府の支出規模や国民負担率という指標がある。
②に関しては、産業関連表から規制ウェイトを出すやり方がある。を載せる。規制の国際比較をする際には、製品市場規制指標というのがある、これはOECDが各国のアンケート結果をもとに作成するもの。日本について、一番規制緩和が進んだのは、企業家に対する規制である。具体的には、許認可のシステム、規則・手続の明示化・簡素化である。

さて、若干はなしが飛ぶが。小さな政府、特に①において、民営化は非常に有効な手段であるのだが、ふと思う、リストラされた人はどうなるのだろう??

興銀などの時代は、公的セクターが非常に強く、興銀は人材排出センターと呼ばれ、野村とともに金融界の人材排出の中心的存在であった。しかし、これからは官から民への流れが加速化していく中で、官と民の人材の違いが大きくなり、官の人材の雇用問題が顕在化する恐れがある。
一つには、官の関与が不要となった分野から行政需要が伸びている分野へと官の中の配置転換を柔軟に行えるような制度を整備することが重要であるが、それと同時に、民で働くことを希望する人材については、民への移転が円滑に行えるよう、官民の間の年金のポータビリティを確保するなどの環境を整備する必要もある。

次回は、NTTを中心にこれまでの民営化を振り返る。P&Gのファイナンスビジネススクールもファイナルステージに来てしまったので、終了後振り返りたい。後期が始まると金融ネタに特化して行く予定である。明日はJBICで働くO川さんとMS銀行で働くO庭さんに会える。もう秋だ、ちょっとの間にみんな少しずつ進んでいる。あせるのは、自分に自信がないからだろうか?

海外における雇用問題の対処
[PR]

# by tsuyoshi_829 | 2005-09-22 01:27  

ERMと内部監査

Enterprise Risk Managementにおいて、内部監査は如何なる役割を果たすべきであろうか。考えるべきは、その活動が内部監査機能の独立性および客観性に対する何らかの脅威も高めるか、そしてそれが組織のリスク管理、コントロール、ガバナンスプロセスを改善しそうであるかということである。

従来は、独立した客観的な保証活動、が内部監査の役割だったが、99年、内部監査人協会(IIA)は内部監査を以下のように定義した。

内部監査は、独立した客観的な保証活動とコンサルティング活動であり、これらの活動を通じて、組織運営に付加価値を与え、それを改善する。内部監査は、体系的かつ規律あるアプローチにより、リスク・マネジメントの有効性、コントロールおよびガバンナスのプロセスを評価し改善することにより、組織が目的を達成することを支援する。

全社的リスク管理における内部監査の役割
によると、

◇ERMに関する中心的な内部監査の役割として、
・リスク管理プロセスに関する保証の提供
・リスクが正しく評価されているという保証の提供
・リスク管理プロセスの評価
・主要なリスクの報告の評価
・主要なリスク管理のレビュー

◇予防措置により正当化される内部監査の役割
・リスクの識別及び評価の促進
・リスク対応における管理者の指導
・ERM活動の調整
・リスク報告の総括
・ERMの枠組の維持及び展開
・ERM確立の支援
・役員会の承認のためのリスク管理戦略の展開

◇内部監査が引き受けるべきでない役割
・リスク許容度の設定
・リスク管理プロセスの強制
・経営的保証を与える行為
・リスク対応に関する決定
・経営者に代わるリスク対応
・リスク管理の説明責任

内部統制、ERMの話の中で、内部監査の役割が拡大していることは非常に喜ばしい。経営者、監査人、内部監査の関係はもっと議論されてしかるべきだ。経営者と監査人の関係ばかり考えず、内部監査も含めて考えることで、ディクロージャーの信頼性が確保されていくだろう。不正行為が目立つ今がいいチャンスであろう。(不正行為を歓迎しているわけではない)
[PR]

# by tsuyoshi_829 | 2005-09-20 22:29  

内部統制

内部統制の前に韓国映画、猟奇的な彼女、ラストプレゼントの感想を。
e0046070_21563261.jpg


「猟奇的な彼女」
・やさしくて、ユーモアあふれる素晴らしい作品でした。靴を履き替えていたシーンがすごく好きです。個人的にああいう女性は好きです。見ていて清々しい。何といっても、キョムという名前はすごい!あんな間抜けそうな名前が他にあるでしょうか(笑)

「ラスト・プレゼント」
・奥さんが旦那につらくあたる姿を見たとき、涙が出そうになり、事情を知ってからは涙が止まりませんでした。最後のシーンはやばいやばい。確実に泣けるとはああいうことをいうのでしょう。号泣した僕は大我検定1級?ああいう女性に対してどうやって接するべきか、主役の男性はひとつの答えを出してくれたような気がします。僕はあんな風になれる自信がありません。イ・ヨンエは素敵な女性です。彼女を見るだけでもこの映画を見る価値は十分にあるのでしょう。次はJSAを見ます。


さて、内部統制について。

アメリカのSOX法、フランスの金融安全法、イギリスの統合規定など公開企業の不正行為を防止する法整備が先進国で広がっているが、日本でも7月13日金融庁が「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」の公開草案を公表した。追加的にかかる監査コストやITの活用に特徴がある草案になっている。個人的に監査法人が独自の意見を表明するダイレクト・レポーティングに関しては反対の立場なので、概ね日本らしい良い草案になっているのではないかと感じる。一方、内部統制の実施に関しては疑問が多く残る。恐らく一部の企業を除いて、内部統制にお金をかけることを嫌がるだろう。実際の実務に就く人はもっと嫌がるかもしれない。不正防止のために、全企業に等しく内部統制を強化させるのはあまり得策でない。といっても、内部統制免除のラインなど引けるわけがないのだが。厳しすぎると言われるアメリカのSOXはいい先行事例になるだろう。監査業務がコモディティ化しているのに、内部統制厳しくするのは持続可能ではないだろう。大体、ギリギリまで企業に開示させようということが異常である。インテルが四半期でなく、一年に8回も開示している優良企業という記事もあったが、本業に精を出してほしい。
COSOのERM(enterprise risk manegement)を持ち出して、内部統制というより収益を得るための全社リスクマネジメントという位置づけは気持ちを前向きにさせるという意味で非常に効果があると思われるが、CSRやらいろんなフレームワークが出てきている中、新しくERMを導入するのはタイミングが早すぎると思われる。これまでのクライシスマネジメント、オペレーショナルリスクに加えて戦略リスク、市場リスク、信用リスクを個別に管理するまでの道のりは近くても、横串を差して統合リスクマネジメントに行くのは遠い。商社や銀行ではやりやすいが、製造業含め他の業種では厳しいようだ。部門ごとにリスクが管理できるように部門を区切っているからだ。

ERMの疑問に関しては、
ERMに関する質問集、やり方に関しては、COSOからapplication が出ている。有料だが。内部統制の費用便益に関してもう少しはっきりしないと本格導入しない企業は多いだろう。アメリカは訴訟社会なので、内部統制をきちんと情報公開できることは訴訟コストを引き下げるので日本よりインセンティブがあがるようだ。行政としてはCOSOの日本における留意点をはっきりさせ、じっくり待つことが大切であろう。行政が押し付けると、企業の自覚が芽生えないのでリスクの感覚が身に付かない。
[PR]

# by tsuyoshi_829 | 2005-09-20 22:26  

P&Gのケーススタディとメーカーの財務


e0046070_1203620.jpg
昨日は、P&Gのケースを受けて、御影高杉でミルフィーユを食べました。住吉からも歩いていける距離なのでお勧めです。本当はショートケーキが大人気で僕も好きなんだけど、本店でイートインではミルフィーユがお勧めだよ、と店員さんに言われ食べましたが、相当おいしい。季節ごとに周りのフルーツが変化するようなのでまた行ってみよう♪



さて、ケースですが、ファイナンスで10人・50分。
3つの市場の中でどのように戦略を策定し、かかるファイナンス計画を作る。
目的は、売上3位から2位に浮上(350億円売上で達成)、利益率10%の達成である。
一つのマーケット(以下A)の市場規模が一番大きく、かつ、利益率-5%で足を引っ張っている。
Aの改善が必須になるわけだけど、変動費である製造原価の比率が高く、ここを絞る計画を立てたんだけど、モノ作る金を減らすと売上が減ってしまうわけでこれは痛い。売上高に占める変動費の割合が高いときはどうしたらいいんだろうか?固定費が重いと削ればいいのは納得できるんだけど・・・。さらに苦しかったのは、一つ一つのアクションでどのくらい数字(シェアとか)が変動するかわからないまま空虚な戦略議論を繰り返していたのではないかということだ。

財務に関しては非常にいい話が聞けた。僕が思っていたより、各部署との連携が必要で、「財務のプロだからこそ事業縮小なども受け入れてもらえるんだ。」、と話してくれた。フロントの考えと最適な財務戦略のギャップを埋めるのに、財務担当者の戦略が企業価値を最大化するという信頼は欠かせないのだろう。ここにプロフェッショナルとしてのやりがいがあるんだろうと感じた。また、財務は経営戦略と裏表の関係なので、単に最適資本構成を考えるのではなく、企業の持続的成長を意識した資金配分及び資金調達をしていく必要があるのだろう。

財務といえば、=コーポレートファイナンス。という思い込みが半ばあったが、今回のケースで戦略に密着した資金配分を体験できて有意義な時間をすごせた。インターンで勉強した財務戦略や企業価値評価もおもしろいが、こっちもおもしろい。2つを同時に頭の中で動かせるようになりたい。


次回は、内部統制について書く予定です。
http://www.dhbr.net/magazine/backnumber/200510.html
e0046070_15504413.jpg

最後に、T我さんのお勧め映画を月曜日に見ます。
[PR]

# by tsuyoshi_829 | 2005-09-18 01:21  

平凡な悩み

真面目なブログにしたく、あんまり個人的なネタを書くつもりはなかったのだけど、久しぶりに書きます。
まずは、会計士事務所に決まったS王さん、卒業が決まったK山さん、おめでとうございます。その会計士事務所は親父の会社Wの担当らしい。どうぞ、お手柔らかに。+カネボウを反面教師に頑張って下さい。会計士のネタは、ビジネス法務の部屋が勉強になる。

インターンに行って、就職活動に関する考えがとっても現実的になった。ああしたいこうしたい、という業務がきっとこんな風に行われているのだろう、ということが頭に浮かぶのはやはり大きいし。毎日6時起き、8時帰りの生活でいろいろ考えることも多かった。ちなみに8時に出社で帰ったのは12時だったような・・。

基本的に、公的セクターでの就職を望んでいるわけで、KとJが筆頭。どちらにも共通してるのは市場の安定に寄与する機関であり、日本を背負える機関だ。前者の志望動機のほうが真面目であり、後者の志望動機はロマン(海外志向)が若干入る。後は、直感かな。Kに関しては、単純化すれば、純粋にもっと上手くお金が回ってほしいわけだ。フレームワークを考えるとき、法律に捉われず、市場の動きをもっと重視したいと考えている。もっと分析しないと。Jは初めて働きたいと思った場所。初めて働くことを想像した時、O川さん、T我さん、K野さん、に圧倒されたことを思い出す。あの頃よりは胸が張れるようになったのだろうか。

外資も考えた。インターンの面接は手応えあったし、会ってみて尊敬できる人もいた。外資は冷静に自分の能力と相談して決めたい。自分でコントロールできないと上手く生きていけない場所だと思うから。外資に行くなら、金融商品開発>投資銀行>債券、に興味がある。この書き方は不自然かもしれないが(投資銀行の部分が)、金融にいても価値を生みたい、という思いは強く、商品開発もしくは企業に近い仕事がしたい。相場マニアになるのだけは避けたい。金融商品開発はGSのインターンの面接であった人が印象的で良かった。金融商品は具体的なものじゃないだけに、顧客志向でなければならないと言ってくれた。M&Aに興味がないわけじゃないのだけれど、企業価値評価はアートであまり好きになれなかった。M&A後の資本コストの推定などは理論的に関心のある分野である。アートというのは将来予測の部分なのだけれど、簡単な仮定(売上高が一定水準で成長する、など)でやるくらいなら、戦略コンサルで分析して将来の戦略を策定するほうがずっと興味深い。投資銀行なら企業の財務状況と将来の活動を考慮したオーダーメイドの金融商品のストラクチャーを組むプロになりたいと思う。

製造業の財務も面白いんじゃないかと思うけど自信はない。しかし、価値を生んでいる自負に支えられた眼差しが忘れられない。さすが上場一部企業の役員、彼が話す論理の一つ一つに思い入れがあり聞いていて気持ちよかった。一番印象に残ったのは、環境にやさしいのは金を使わないこと、という話。環境保全のために金を使っても、巡り巡って環境を破壊する金になるらしい。この論理は今後しっかり考えたい。CSR担当だけに環境には人一倍思い入れがあるようだった。
ここ一年株価が低迷しているが、経営企画部の力で何とか企業価値をあげて欲しい。


実は、回る企業・組織は大体絞っている。ちょっと不安です。
就職活動前にもう2歩成長したい、確かな手応え・自信が欲しい。努力でしかえられないのはわかっているのにどうして欲しがってしまうんだろうか。
無心になれ、俺。(書き方がT我さんに似てきたな(おっさんの予兆))
e0046070_1504846.jpg
[PR]

# by tsuyoshi_829 | 2005-09-17 02:02  

証券取引所の上場と自己規制について

東京証券取引所(以下、東証)は上場しようとしている。村上ファンドは大証の大株主になろうとしたが金融庁の許しが出なかった。

東証が上場すると、資金調達力が増すのでシステム投資にお金が回せる。つまり、立会場取引から電子取引に移行してスムーズな売買を提供するのにはお金がいるということだ。いいシステムを維持しないと会社にそっぽを向かれてしまう。
一方、株式会社になると利益を上げなくてはならず、上場企業を規制する行為と上場手数料をゲットして収益を稼ぐ行為が相反してくる。利益を優先すると、上場基準や規制を緩くして、どんどん上場させて手数料を稼ごうということだ。ニューヨーク証券取引所では、自己規制部門を独立させて、相反を防いでいる。イギリスでは、FSAに規制機能を移管したが、新興市場向け市場(以下、AIM)ではロンドン証券取引所自身が規制機能を持っている。
先日、ロンドン証券取引所がAIMの上場企業の情報開示に遅れがあったとして、主幹事証券をはじめて譴責処分(始末書提出)にした。AIMは企業に甘く市場の質の低下を懸念する声があったので、イメージ低下防止の処分と見られる。主幹事証券は、増資の際、会社の業績悪化の情報を知りながら、情報開示の助言をしなかったのが原因。AIMの主幹事は上場審査の一部を代行する代わりに、上場企業への指導に責任を負う。
ちなみに、AIMは数値基準がないなど上場基準が柔軟である、最短3ヶ月で上場できるらしく(投資銀行のコメント)、世界中のベンチャーを呼んで、上場企業数は1300社に膨らんだ。しかし、いくつか市場の信頼をトラブルを損なう事件もおきている。情報開示の遅れや役員クラスの不祥事が原因である。
オーストラリアでは、上場しても規制部門はそのままにした。子会社が規制部門を監視する。CEOが経費削減を進め利益追求を行った結果、教育活動が不熱心、規制部門の予算を削減する、といった批判が出た。
結局は、市場のプレイヤーがプレイヤーを監視できるのか、ということなのだが。

東証の提案は
1.自主規制委員会強化
2.委員会等設置会社
3.自主規制監督会社設立
4.自主規制業務会社設立
5.第三者期間設立

下に行くほど、独立性が高まっている。

話を変えて、大阪に。
主要株主になるのに3つの基準があるようで、
①取引所の業務の公共性に理解があるか
②村上さんが十分な社会的信用を持っているか
③村上さんが議決権行使して、取引所の業務の健全かつ適切な運営を損なう恐れがあるか

③だけoutだった。
村上さんの意図は、コーポレートガバナンスの欠如を理由に証券会社が大きな割合を占める株主構成を是正し、適切な人物を社外取締役にすること。
この意図を実現するのに行使する権限と、主要株主の権限が乖離していて、一致させる法的担保手段がないから駄目らしい。??
さらに、村上さんの投資企業の審査が甘くなるのはまずいらしい。証券会社より??

金融庁のコメント
「自主規制の独立性や中立性が担保できる仕組みがあれば、究極的には誰が株主でも問題ない。」

さて、証券所取引内だけでなく、大株主との利益相反という問題が浮上した。後者のほうがずっと大事な気がするのは僕だけだろうか。前者は組織論が先行して本質が見えにくくなるのではないだろうか。

More
[PR]

# by tsuyoshi_829 | 2005-09-15 01:47  

ポストバンクに学ぶ郵政民営化

衆議院選挙は自民党の圧勝に終わり、郵政民営化が現実味を帯びてきた。選挙が始まるまではhttp://www.geocities.jp/tanaka_kunitaka/post/を参考にして考えていた。
郵政民営化は、郵便局を通じて集められた資金について、民による経営判断によって民間部門で効率的に使われる仕組みを作るうえで重要であるとともに、約3割の国家公務員が民間人になり、見えない国民負担を減らし(法人税等及び預金保険料等を納めていない)を減らし、さらに政府保有株式の売却で財政に貢献するものである。

さらに、
・インターネットなど通信手段の発達で、郵政公社の収益環境が悪化し、
・競争条件が民間と同じでない、郵貯、簡保が大きく残ると資金の流れが民間に流れず、
・新市場、国際市場の進出にさいし、郵政公社の形態は不便である。
という懸念もある。
郵貯残高は99年から、郵便営業収入と簡保保有契約数は96年から減少傾向で、平成15年度収益の63.2%を占める預託金利息収入は、預託制度廃止後の経過期間が終わる2007年度で失われる。ちなみに預託金利息は国債金利の+20bpである。2001年度の財政投融資改革により、郵便貯金等の財政融資資金への預託制度は廃止されたが、年40~60兆円の預託金の払い戻しをするのに7年の経過措置として、郵便貯金等による財投債の引き受けが行われてる。

これから議論が尽くされるのであろうが、民営化後の可能性をドイツのポストバンクから探ってみたいと思う。

ドイツの郵政民営化では、郵便局網の維持を義務付けてユニバーサルサービスを確保している。民営化後の大きな進歩は、住宅ローンの販売を中心とした融資業務の拡大だ。課題として、買収防衛のために安定株主の確保と株価の引き上げがある。リテールに特化した銀行は資産規模が小さく、時価総額がおおきくない。ちなみに85億ドルで欧州で48番目である。顧客が1200万人いることを考えれば相当小さい。株価上昇のため、金融商品販売の拡大を通して利益水準を上げていく狙いだそうだ。昨年一年で50%上昇した株価がこれからどうなるか。

日本は住宅ローンもあるが、投資信託商品の期待が非常に高い。郵政の窓口販売の第一陣は、GSアセットマネジメント、野村AM、大和證券投資信託委託、の3社になった。リスク商品のノウハウがない郵政職員のため、野村AMは最大35人も派遣するらしい。全国575の郵便局で販売担当者向けに講習する野村AM(社員少ないんだよ)を尊敬したい。独立系の野村は、銀行窓口販売が弱いので郵便局を拠点に投資信託を売っていくらしい。投資信託の銀行窓口販売の威力にはびっくりである。日本株戦略ファンドのような悪しきファンドさえ作らなければ、見込みどおりにさばけると感じている。ちなみに、日本株戦略ファンドについては、http://www.nomura-am.co.jp/fund/monthly1/M1140239.pdfをご参考いただきたい。あんなに減ったら詐欺に近い。

More
[PR]

# by tsuyoshi_829 | 2005-09-14 14:58  

事業等のリスク(三菱商事の例)

三菱商事の例も載せておく。読みやすく、定量的なリスク管理が出来ていることが文章からわかるのが素晴らしい。この会社は、部署をさらに細かく区切ったunitでリスク管理をしており、各unitでEVAやVarを出している。商社や金融機関などであると、こうした横串を通したリスク管理がしやすいが、製造業では事情が違うことが担当者との会食でわかった。ちなみにユニットごとにリスク管理するのは大変お金がかかるようだ。
商社のリスク管理は住友商事が老舗らしいが・・・、まぁ銅の件もあるし。バリュードライバーの損益に関する感応度を書いている三菱商事はやはりすごい。普段の意識の高さを伺わせる。

三菱商事のリスクマネジメントについては、
http://www.kier.kyoto-u.ac.jp/fe-nomura/katou/05.07.05.pdf

More
[PR]

# by tsuyoshi_829 | 2005-09-12 17:38