日経の一面、

昨日の工場用地の規制緩和に続き、今日は公募増資の審査強化です。

一部記事から抜粋すると、

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日本証券業協会は上場企業の公募増資などについて証券会社の引き受け審査を厳しくするため、15項目の基準を新設し、2007年2月から適用する。過去の利益計画の達成度や適切に情報を開示できているかなどの審査を引受証券会社に義務づける。企業の安易な資金調達に歯止めをかけ、株主や投資家の保護につなげる。

(中略)

新しく定める審査基準の項目は(1)過去に調達した資金がどの程度事業に生かされたか(2)調達資金を利用した事業計画で、将来どの程度の利益を生み出すか(3)有価証券報告書以外にも適切に情報を開示しているか――など。関係会社一覧表など企業側に提出を求める資料や必要な手続きも規則として明記し、証券業界として審査の質の底上げを目指す。
 1992年に定めた現行の審査基準は財務状態や経営成績、調達資金の使途など8項目を掲げているが、例えば調達資金の使途という文言はあっても具体的に何をどう審査するかについては明確な記載がない。運用は証券会社の裁量に負う部分が大きかった。

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四半期の事業別損益の件は良いかどうかは疑問ですが(あの程度だと中途半端な気がするから)、今回の審査基準改訂は株式市場の健全な発展及び投資家保護という観点から認めてよいと思っています。一方で、下線部の厳格化により、資金調達と資金運用がつながることが期待されますが、企業を評価するのに大した効果があるとは思えません。今週勉強したばかりですが、企業の投資案件から発生した損益がその投資案件を目的に実施された資金調達の資金供給者に振り分けられるわけではないからです。

しかし、JALの公募増資のように、飛行機買うとか大嘘をついたり、株主総会が終わってから増資を強行するような会社が出ているのでこうした流れになったのだろうと推測しています。

引受会社の審査の厳格化により調達と運用の矛盾を回避
+運用に関する情報公開を厳しくすることで安易な公募増資を防ぎ、
→投資家のリスク(主に希薄化)を抑えて、
→株式市場の健全な発展を目指す

意図するところはなんとなくわかるのですが、資金調達したお金を調達時に報告した使途に使うかどうかを義務付ける、or、違う使途にしたら罰を与えるというのは超非現実的なので効果は限定的で、JALみたいな明らかな大嘘を防ぐという程度なのでしょう。このあたりは難しいところです。

にしても、ワラント債の有利発行といい公募増資の審査強化といい、ECMに強い逆風が吹いています。ただでさえ、エクイティファイナンス市場自体、●数年に一回くらいのバブリーなとき以外は小規模の案件が多いという特徴があって、2005年後半から06前半にかけてバブルが来たのに・・・、もうしばらく風は吹いてこないのでしょうか?ちょっと興味を持ったので、時間があいたらjournalで調べてみます。

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図は適当です、ご了承ください。ちなみに最新データを入れると、大きく下降していきます。
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# by tsuyoshi_829 | 2006-10-26 21:18  

最近思うこと、

世間は狭い、そして肩身も狭い。

悪いことは出来ないなぁと切実に思う。

知り合いの知り合いは知り合いだったなんてことが頻発するようになったので、品行に気をつけなければと思うけれど今更どうしようもない。

ところで、最近アウトプットするだけでインプットの機会が限定的になっている。これは本とか論文ということでなくて人ベース、最終学年だから仕方ないけどちょっとつまんない。早く「後輩」に戻りたい今日この頃。渇望感が押し寄せている。

最近、議論することが少なくなった気がする・・・、早く働きたい。
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# by tsuyoshi_829 | 2006-10-25 00:25  

古い本を読むと、

経営課題というのは、一部を除いてほとんど変わっていないように思える。企業の内面的改善は永遠のテーマということだろうか。

□日経の夕刊に上司が載っていた。声が綺麗だと思っていたら、オペラをやっているとのこと。この「キャリアの軌跡」は女性にフォーカスして週1ペースで更新している。厳しい状況下、こうだと決めた道を突き進んでいく強さから学ぶことは非常に多い。

ファブレス企業って結構あるものだなぁと気づいた。NRIの資料もわかりやすい。

10年先とか考えると、研究から販売の過程の中で「製造」の立場が強くなるので長期的にはどうなんだろう~という印象を持っている。というのも、10年経って質の高い工場がどれくらい残るか危惧しているからである。

これも医薬品業界の話であるが、研究開発を放棄して残りのプロセスで勝負している会社もある。「鳥居薬品」、こちらはJTに研究開発をやっていただいている。たばこの成長率の低さ、鳥居薬品の強い販売ネットワーク、研究開発費の高騰が後押ししてこうした形になったのだろうが、あまり評価していない。同様に、ブランド薬onlyからジェネリックへの参入を決定している田辺製薬もあまり評価していない。評価していない理由は別々であるが。前者においては、JTが鳥居薬品の研究開発課題を解決する能力がないであろうということが一番の原因である。とはいえ、審査状況の改善により、販売ネットワークが活きる可能性もあるが。後者においては、ブランド薬とジェネリック薬のポートフォリオマネジメントの問題である。安易な印象を受けるのは僕だけだろうか。
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# by tsuyoshi_829 | 2006-10-24 03:12  

新幹線に乗って、

なんと、久々に立ち乗りを経験した。京都-名古屋間、やはり「ひかり」にすべきだったか。そういや、今日東京から帰ってきたのだが、名古屋からやたら人が乗ってきた、日曜昼過ぎ。博多なのか大阪なのかはわからないけど、日曜の昼過ぎに団塊の世代の方が沢山いたのには直感的に驚いた。

そういや帰りの話だが、横の横の女性が座った瞬間から椅子をフルに倒して寝始めたと思ったら、携帯の電話がかかってきて(もちろん音がうるさい)英語で会話しだした。内容を聞くと、ディールとかダンとか聞こえてくる。さらに、「あんたは三流だから、これくらいやらないでどうするの!」と怒鳴っていた。横の横だったが凄く腹が立ったので、職員の方を呼んで追い出してもらった。10分以上わめきちらしていたので仕方ないだろう。大体職業の察しがついたが、数少ないああいう人が業界全体の評価を下げることもあるので、僕も常日頃から心がけないといけない。

【金曜日】
奨学金関連の懇親会に出席、現役学生はともかくOBや役員との交流が非常に充実しておりかなり楽しめた。特に、郵政公社の物流企画部の方、検察庁、バイサイドの調査部長など多様な人が来ておられて、3次会まですっかり楽しんだのは久しぶりな気がする。もちろん帰りはタクシー。IT系の方と特に仲良くなったので、再会が決定、戦略系はITに弱い人が多く僕は特にそう(アレルギー大)なので、次回教えていただくことになった。

幹事の方、お疲れ様でした。

【土曜日】
熊のような同期に、代官山を案内され悔しい思いをする。人間見た目で判断してはいけないとはまさにこのことだ。代官山でパスタを食べておいしいと評判のスイーツ屋を案内してもらい、慶応熊と琵琶湖学生の差を痛感する。次から東京へくるときは、漫画喫茶だけでなく、お洒落な場所も開拓しなければいけないと感じた。

熊に同行して、川崎へ。ラゾーナ川崎を見学、男性からするとあまり店がなかったが、オープンしたてということもあり老若男女幅広い客層が見られた。e0046070_20302333.jpg


夜は恒例の人と会い、プルスキなるものを食す(右図)。値段の割りにかなりいけると思っていたが、かえって調べたらクーポン持参で20%オフ・・・、次だな次。来年度は、叙々苑でおごるとか軽はずみな発言をしたが、よく考えれば、同価格帯でもっと美味しい店があるかもしれない。例えば、アルポルト、京都の高島屋にカフェがオープンしそこでパスタを食べたのだが、相当美味しい。総合力ならイルギオットーネだが、パスタだけならアルポルトに軍配が上がるだろう。とはいえ、ラガーマンと行く店ではないか。東京住み出したらまた考えよう。
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# by tsuyoshi_829 | 2006-10-22 20:46  

なんだか

調子がいい、

作業効率が上がる→もっとこんなことが出来るんじゃないか→山のような仕事を自分で作る

という楽しいサイクルに入っています。このサイクルになると、気が狂ってきます。

作業効率に関してですが、
考えているようで悩んでいる時間比率を極小化することで、思考効率を上げにかかっています。そのために、大きなノートとか紙を恐ろしい勢いで消費していきます。さらに、面倒くさがりな性格のため椅子から手の届く範囲に参考文献を置き、椅子の周りに論文や本が積みあがります。当然、布団の居場所が消滅します。

加えて、パソコンでデータをいじる前に仕様書というか分析計画みたいのをノートに書いてからやる癖がついてきました。この辺は来年から働く会社から何となく教わった(多分、飲んでるときかメールだったような)のですが、最初に仮説を立てて、証明プロセスを図にして、どこが言えればいいかを列挙して、調べる前に幾つかの結果に対する意味合いを先に考えといて、データをいじりにかかる、というやつです。違ったら、違う証明プロセスを考えたり、または、それまで調べて出てきた図や表から「仮説のこの部分がおかしい」とか考えたりします。

金融工学は比較的、数少ない?アウトサイドのデータを「高度な」分析技術で解明していく色が強いように思いますが、今考えていることは分析手法は極めて単純だけれどもデータは山のようにあって、光の当て方で違う様相を見せる入り組んだ立体の中心に如何に迫ろうかということだと解釈しています。

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先日、M&A研究会の報告書がupされたようなので、気が向いたら読んでみたいと思います。
http://www.esri.go.jp/jp/mer/houkoku/index.html

おやすみなさい☆
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# by tsuyoshi_829 | 2006-10-19 03:53  

プロボノ活動(続き)

前回、プロボノの目的みたいのを3つ挙げました。

①広報して、知名度を向上させる
②社会に貢献して、社員の満足度をup
③若手に経験を積ませる

①について、基本的にクライアント名をコンサルティング側から公表することはないのですが、プロボノ案件に関しては公表することが多いです。もちろん、公表しないでと言われればしないのですが。プロボノで公開して知名度があがると言えば上がるのですが、実は受けがいいのは学生など就職希望者で、企業の方に対して効果があるのかと言えば結構疑問があります。

②社員の満足度、特に若手に希望者が多いようです。開発系の人、パブリックセクターに関心のある人にとっては非常に有意義な案件です。コンサルティングの方法論を非営利組織に当てはめて、改善を通して社会に貢献すると言うのは僕にとっても魅力的です。こういった案件の場合、解決策を出した後の実行支援の部分に重きが置かれるのだと思います。割と情熱系?

③無料ということもあり、競合がほとんどいないということもあり、顧客と自社(自組織と書いたほうが適切でしょうか)を中心にフォーカスします。これだけではないのですが、結果として若手が多く経験を積む機会として活用されているような気がします(あくまで私見です)。背景として、シニアな方々は1年先くらいまで予定が詰まっていることも多く、無料のプロジェクトを間に入れるのが難しいことがあります。加えて、シニアの方だと業界ないしは企業固有のコンサルタントとして活躍されている人も多く、自分の興味に任せてプロボノに参加するのはプロとして厳しいところがあるのでしょう。


パブリック志望から転向した身としては、こうした案件に興味がないことはないのですが、民間の醍醐味として競合を意識しながら解決策を立案することのほうが関心があるので、しばらくは立候補しないのだろうと思っています。一度くらいはやってみたいという気持ちがありますが、無い物ねだりに近い気持ちだと解釈しています。合コンと似たようなものでしょうか(苦笑)

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今日、生産管理の講義でトヨタの方の話を聞いて、カンバン方式の負の在庫の意味がやっとわかりました。かなりスッキリです。
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# by tsuyoshi_829 | 2006-10-12 21:49  

プロボノ活動について

珍しく、仕事の話をします(まだ働いていないけど)。

この職業、主に民間企業がクライアントの場合が多いようですが、政府や官庁、地方自治体、などの仕事も割りとあったりします。加えて、無償でNGOなどの非営利の組織に対して仕事をすることもあります。俗に言う、プロボノ活動です。

こうした活動は、大体3つの意味があって、

・広報して、知名度を向上させる
・社会に貢献して、社員の満足度をup
・若手に経験を積ませる

(写真は、ここの西アフリカチームのダイアリー・スライドより)
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だろうと認識しています。非営利組織において、普段なかなか「戦略」みたいなことを考えたりする習慣がないため、プロジェクトをやったりするとものすごい改善効果が出ることが比較的多いようです。普段考えないという意味においては、ちょっと失礼な例えになりますが、町のたこ焼き屋を再建するようなイメージです。とはいえ、非営利だからこその難しさもあり、よく挙げられるのが「利益よりビジョン優先でインセンティブがつけにくい」、「上の命令が現場に無視される」などです。

例えば、環境系NGOのトップが「今年から琵琶湖を綺麗にするため、ヨシを植えよう」と決めても、北部部署の現場職員が「いや、ヨシを植えるよりごみ拾いだ、俺のチームはゴミを拾う」と言ってバラバラに行動して非効率に活動してしまうケースです。ボランティアで個人でやるならそれでいいのですが、自分で選択してその組織に所属しその組織に達成すべきビジョンがある以上、そのビジョン達成に向けた行動計画に基本的には従うべきです。とはいえ、お金でインセンティブをつけられれば一部問題は解決するのですが、NGOでは効果は薄いしやるべきではないでしょう。

こうした問題は非営利に限ったことではなく、規制が強く公共性の高い業界(医療業界)などでも同様のケースがあったりするようです。

それで、具体的にどういった団体にプロボノ活動をしているかというと、

BCGでは、
世界の事例集: http://www.bcg.co.jp/publications/globalreport/2005/gr_0502_01.pdf

Mckでは、
ケーススタディ: http://www.mckinsey.com/clientservice/nonprofit/ourwork/casestudies/

9.11関連(被害状況レポート151ページ、緊急時の準備態勢レポートなどのリンクあり)http://www.mckinsey.com/clientservice/nonprofit/ourwork/casestudies/september11fund.asp

日本では、スペシャルオリンピックス http://www.mckinsey.co.jp/services/practices/nonprofit/project_so.html

といった事例があります。全て公開してよいと言うものではないため、昔のを含め、もっとあるのでしょう。次回で、3つの部分をもう少し考えてみたいと思います。
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# by tsuyoshi_829 | 2006-10-12 02:44  

健康生活

愛犬サクラのおかげで、早朝散歩が毎朝の恒例行事になり早起きに慣れてきた。朝は静かで気分もよい。今日も今から散歩に出かける。

一人で最後のパスタを食べようと思っていたら、高校の友達と遭遇、一緒に茄子のミートソースを食べる。宇宙物理の大学院に行くらしい、まずは研究者としての道を模索するとのこと。是非とも頑張ってほしい。

今、自分の中で熱いのが「法人税」、民法よりこっちのほうが断然おもしろい。若干テクニカルな部分が多いのであるが、こうした側面から企業活動を知るのはすごく勉強になる。テキストにクレジトデリバティブとか書いてあって思わず興奮してしまった。もうちょっと勉強したら、ブログを利用して整理してみよう。
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# by tsuyoshi_829 | 2006-10-07 08:44  

忘れ物に注意

家を出るとき、財布と携帯と鍵を忘れて、家に戻りあがいたあげくパート先に行って母親から金をせびるという悪行をはたらいてしまった。ゼミは遅刻するわ、着信4件取り忘れるわで散々な一日だった。迷惑を被った方、ごめんなさい。

一つ、いいこともあり、カンフォーラのカルボナーラが美味しかった。明日がラストチャンスなので、茄子のミートソースをいただく事にしよう。11:30分だと一人で食事しても平気だと今日判明した。

■東大経済で金融学科が次の春からスタートするようだ。半数くらい理1、理2からでもよいと担当の植田教授のコメントが日経金融にある。共感したのは、金融システムや政策担当者の育成、この分野で思った以上に金融工学が使えるのだが、理解してそうした就職先を希望する人少ないように思う。その前に、そういう気概がないケースがほとんどであるが。

中央銀行、当局をそうした分野の具体的ネームにするならば、金融工学を勉強してきても活かせるフィールドがちょっと少ないこと(中央銀行は大分改善しつつある)、法学系出身者に対する扱いが突出していておもしろくないことが一つの問題となっている。今、どちらにも先輩がおり、極めて優秀なので、是非とも新しい風を吹き込んでいただきたいし、いつか業界全体に寄与する分野でコラボレート出来ればと常々思う。

ちなみに、学部で高度な金融教育をするとのこと。微分方程式が出るだけで拒絶反応を示すうちの経済学部とは雲泥の差である。夏の集中講義で、lnの意味がわからないと質問した学生を思い出した。

そういや、アマランスのネタが日本では下火のような気がするけど、ノーベルがないとインパクトがないんだろうか?

どうでもいいけど、バンカメがすごい。純利益は4-6月期で世界一位、ATMは17000台もあるようだ。M&Aを続けてどこまでストレッチ出来るのか、一つの試金石として注目している。

最近思うのは、金融工学を勉強するに当たって、時事や金融法務、倫理を養うことの重要性。特に倫理に関しては、一般人と業界人の乖離がもはや埋めようがないくらいになっていると思う。理由の一つとして、倫理観のない出来事が頻出することが上げられる。何が良くて何が間違っているのか、法律以外に自分なりにその価値観を養成する事がすごく大切であるが、学べる場所はそうないし、そもそも価値観が二極化しており、建設的な議論はほとんどされていない。この点に関して、自分が当事者になったらどう判断するか、すごく保守的な答え以外の解の出し方をまだ僕は知らない。

と、今度役員の方とお話しする機会があるようなので、ふと考えてみた。電話によると、法律畑出身のご様子、行く前に今考えていることを簡単に整理してみたい。
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# by tsuyoshi_829 | 2006-10-05 20:12  

内定式がない

ので、勝手にやろうかという動きが出てきた。オフィスの前でパフォーマンスをやるとかしないとか(絶対迷惑だ・・・、良心を疑う(笑))20日周辺だと、奨学金関連で上京するので都合がいいがどうなることやら・・・。ちなみに、外資だからということではないようだ。もはや散々集まっているので、別にどうってことないのだが、それでも羨ましい。

一応、年末に忘年会があって、その時に所信表明をすると聞いている。安倍さんみたいにカタカナばっかり使わず、わかりやすく手短にしよう。やはり、まわりくどい政治家言葉に意味不明なカタカナを組み合わせるとすごくわかりにくい(読んでて思った)。

で、今ちょっと課外活動の引継ぎがあって忙しい。何とか国体が終わるまでに引き継いで、スムーズなスタートをきらせてあげたい。ということで、気になったニュースを抜粋して逃げます。(引用は日本経済新聞、日経金融新聞)

新株や転換社債、資金調達9割増、4―9月、1兆9000億円、成長分野に投資。
2006/10/04, 日本経済新聞 朝刊


 企業が設備投資など攻めの戦略に資本市場を積極的に活用している。二〇〇六年四―九月に日本企業が国内外で実施した新株発行や新株予約権付社債(転換社債=CB)による資金調達額は一兆九千億円と前年同期から九割増えた。景気回復も後押しし、成長分野に振り向ける資金の手当てで、株式市場の活況に着目。これまで資本市場の活用に慎重だった企業の新株発行や、株価への悪影響を抑える新たな仕組みを採用する動きなども調達額を押し上げている。(転換社債は3面「きょうのことば」参照)
 今年度上期の企業のエクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)の内訳は新規株式公開を含む増資が五千六百億円(前年同期比八割増)、転換社債は一兆三千四百億円と約二倍だった。四―九月の調達額では、〇四年度上期(約二兆円)以来の高水準になる。
 調達目的として目立つのは、成長性が高い分野への攻めの投資だ。スズキはインドや東欧などでの自動車生産能力を増強するために、六月に転換社債で千五百億円を発行。エルピーダメモリは半導体メモリーの最新鋭設備の能力倍増を目指し、七月以降に内外で千三百四十億円調達した。日本郵船も船舶への投資として転換社債を五百五十億円発行した。
 株式相場が昨年夏から高水準の売買を伴って上昇。投資家の購入余力が増したのを受け、久しぶりに資本市場での調達に動く企業も増えてきた。
 明治乳業はチーズの新工場への投資を目的に三十七年ぶりに公募増資を実施。牧野フライス製作所も「業績好調な今なら、市場から理解が得られる」(細島英一常務)とみて、二十四年ぶりの公募増資に踏み切った。
 企業は一九九〇年代後半のバブル期に大量のエクイティファイナンスを実施し、その後に株価が長期低迷する一因となった。新株発行を伴う調達では株式数の増加で一株当たり利益が希薄化し、株価下落を招きやすい難点がある。ここにきて株式需給に配慮した仕組みを採用する事例が多いのも特徴的だ。
 富士フイルムホールディングスが四月に発行した二千億円の転換社債では、特別目的会社を使う手法で、当初は株式に転換できる価格を高く設定し、株式の希薄化を抑える仕組みとした。凸版印刷は株価が上昇すると、元本部分は株式転換ではなく、現金で投資家に返せるようにした。

日興、投信500本ネット販売、専用サイトで他社商品も。
2006/10/04, 日本経済新聞 朝刊, 7ページ

 日興コーディアルグループはインターネット上に投資信託の「スーパーマーケット」を立ち上げる。専用サイトからは「日興」のブランド名を外し、他系列の運用会社が設定する投信も積極的に販売。取り扱う投信の数は約五百本と国内最多になる見通し。「貯蓄から投資へ」の流れが強まるなかで、投資教育などのコンテンツも充実し、投資未経験層も取り込む考えだ。
 新たに始める投信のネット販売は今月下旬から稼働する見通し。「投信スーパーセンター」との名称案が有力だ。日興グループで投資教育事業などを手掛けるコーディアル・コミュニケーションズ(東京・中央、桜井歩社長)が日興コーディアル証券と証券仲介契約を結んで投信を販売する。
 個人投資家向けの公募投信は足元で二千七百本強設定されているが、野村証券や大和証券などの大手証券でも取扱本数は二百―三百本程度にとどまっている。「投信スーパーセンター」では「なるべく多くの投信をそろえ、投資家が多くの選択肢のなかから購入できるようにする」(幹部)考えで、将来的には取扱本数を千本程度まで増やす。
 系列外の運用会社も商品を供給しやすくなるように、サイト上からは「日興」「コーディアル」といったブランドを外す。まずは投信会社の約七割に相当する五十社が参加する見通し。販売時の手数料が無料の「ノーロード投信」も三十本前後取り扱う。証券会社の支店や銀行窓販などの対面販売チャネルに比べて、販売手数料を引き下げることも検討している。
 投資初心者を取り込むため、投信の仕組みなどを解説するコラム記事などもネット上で掲載する。投信には最低投資金額が数十万円から百万円程度と高めに設定されているものがあるが、小口の投資家の利用を促すため原則として全商品を一万円から販売する。
 低金利が続いていることや将来の年金不安などを背景に、投信には個人マネーの流入が続いている。八月末には運用残高が六十一兆円超と過去最高を更新した。

あおぞら銀、上場へ、来月にも――金融庁と最終調整。
2006/10/04, 日本経済新聞 朝刊, 7ページ,  , 540文字


 あおぞら銀行が東京証券取引所一部に株式を再上場する方向で最終調整に入ったことが三日、明らかになった。金融庁との調整を経て十一月にも上場する考え。前身である日本債券信用銀行は一九九八年に経営が破綻し、米投資ファンド、サーベラスなどが株式を取得し、再建を進めていた。旧長信銀では日本長期信用銀行(現新生銀行)が二〇〇四年に再上場しており、破綻金融機関の再生は最終局面を迎えた。
 あおぞら銀はすでに金融庁と再上場について協議に入っており、調整がつき次第、売り出す株式数など上場に向けた準備を本格化する。主要株主のサーベラス、オリックス、東京海上日動火災保険なども上場について合意しており、持ち株をそれぞれ放出する方針だ。ただ、金融庁との調整が難航すれば、上場時期がずれ込む可能性もある。
 あおぞら銀の前身である日債銀は一九九八年に経営が破綻し、国が一時国有化した。二〇〇〇年には国が保有する株式の一部をソフトバンク、オリックス、東京海上などが取得した。二〇〇三年にはサーベラスがソフトバンクが保有する株式を取得し、サーベラス主導で再建が進んでいた。
 あおぞら銀は今年四月に長期信用銀行から普通銀行に転換。社債を発行したり、個人向け業務を強化するなど、上場に向けた土台作りを進めていた。

政府系金融改革どこまで――財投機関債に金利差、政策リスクを反映
2006/10/04, 日経金融新聞, 2ページ


 政府系金融や公社・公団など官業が発行する財投機関債。それと国債との利回り差(スプレッド)の拡大に拍車がかかってきた。トリプルAなど高格付けを持つ政府系金融機関でも差が生じてきた。官から民へを旗印に小泉純一郎政権が進めた官業改革を受け、市場が選別を始めたためだ。安倍晋三政権が政府系金融など改革をどこまで加速させるか。市場の関心がそこに集まっている。
公営公庫は0.33%
 ゼロ金利解除で金利機能が復活し、負債比率の高い企業の社債も対国債スプレッドが拡大傾向にある。ところが財投機関債の利回り拡大は社債を上回る。例えば格付投資情報センター(R&I)の格付けでダブルA格の東京電力の十年債流通スプレッドが〇・一八%前後なのに対し、トリプルA格の公営企業金融公庫や日本政策投資銀行などはいずれも〇・三%前後。公営公庫が八月末に条件決定した十年債はスプレッドが〇・三三%とトリプルA格では考えられない水準に拡大した。格付けと利回りの逆転現象が起きている。
 スプレッド拡大の理由は「政策リスクのプレミアムが上乗せされている」(新生証券の松本康宏シニアアナリスト)ことだ。特に再編を控える政府系金融機関でスプレッドが拡大しているのは再編後の姿がいずれも社債投資家にとっては信用リスクの観点から歓迎しにくい見通しだからだ。
 公営公庫は地方公共団体が共同設立する新組織に業務を引き継ぎ、公庫自体は廃止となる。政府が六月に発表した計画では「国は新たな出資・保証及びモノ・カネのすべての面における関与を行わない」としており、政府出資や政府保証が外れる。財投機関債で重視される「政府との距離」拡大が敬遠材料となる。
 これに拍車をかけているのが地方債のスプレッド拡大だ。公庫債は大阪府債などの対国債スプレッドが〇・三%台に拡大した影響も受けている。「財政破綻した夕張市のような自治体にも融資している可能性があり、信用は公募自治体以下」との厳しい見方もある。
 政投銀と商工組合中央金庫は二〇〇八年度に政府全額出資の株式会社に転換した上で、政府が保有株をすべて売却し民営化される。計画には民営化時に「政府が信用力や企業価値を維持できるよう措置を講じる」との文言が盛り込まれたが、それを担保する具体策は不明だ。民営化に伴うリスクを避けるため、長期債を避け、政投銀債では五年債に限って投資する投資家もいるという。
計画の未達も
 中小企業金融公庫、国民生活金融公庫などは二〇〇八年十月に統合する。市場では統合後の新政策金融機関の株式を政府が全額保有することから、新機関は政府との距離が近く高い信用力を持つと予想する。だが、既発債が統合後の金融機関に集約されて残高が増える。投資家は最近リスク管理上、一銘柄に突出した投資を避ける傾向がある。今後、これらの銘柄を意識的に増やさない可能性がある。
 今年度上半期を振り返ると財投機関債の発行額が前年同期に比べ約三割減少した。スプレッドが広がったままだと上期の発行遅れから財投機関によっては計画未達に終わる可能性もある。市場が銘柄を選別し、信用力が弱い財投機関の縮小や退場を迫り始めている。
 政府系金融改革はまだ青写真が描けた段階。これから法案を作り、実行に移される。市場がリスクゼロだと歓迎して財投機関債を買うような改革に戻ってしまえば、何のための改革か分からない。市場からの警告を受け止め、官との関係を断ち切って、いかに効率化、健全化を進められるか。それが財投各機関の課題となる。(山田豊)
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# by tsuyoshi_829 | 2006-10-04 14:17