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日経金融続き

一般債ペーパーレス化について追加論点

・投資信託は07、株券は09にペーパーレス化するらしい。ちなみに全部やるのに230億円くらいのシステム投資が必要とのこと。一般債の市場規模は240兆円。
・一番の争点は、口座管理手数料。これまでは銘柄ごとに銀行などで残高を管理していたが、管理と決済は証券保管振替機構に集中させる。言い換えると、これまでの制度は発行体が元利金支払事務をする金融機関を指定する仕組みだったが、新制度は個人や機関投資家の側が口座管理機関を指定する形になったので、発行体が口座管理機関に元利金を入金した時点で支払い義務は完了する。これを踏まえ、3ヶ月手数料を引き下げし、口座管理機関の反発等の対応を観察する。この点に関して、事務コストを勘案し手数料ゼロはありえないものの引き下げは当然、という意見が多い。

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クマさん困る:
・発表のときは意図的に触れなかったが、オークマHDは公募増資をしてます。予定としては市場から111億円を調達し設備投資にあてるはずで、1/18の終値を基準に発行価格が決定されるはずが若干の延期になった。ライブドアショックにより、資金調達や設備投資に影響が出ている企業は少なからずあるようです。

さて、僕は株式市場の素人なのでどうしてクマさんの株が下がったのかがよくわかりません。同じIT関連の売りは納得がいっても、日経平均の下げに寄与したのは別の部分じゃないかと考えています。調べようと思ったら記事がありました。

ハイテク株の下落が日経平均のダウンに寄与したとのこと、一月に入り内需業種の銀行や不動産などに比べ出遅れが目立っていたハイテク株は、今年に入って世界的なハイテク株高の流れに乗って浮上。これが16日の週に大幅下落、ライブドアへの売り殺到がソフトバンク株の投売りにつながり、株式分割で日経平均の影響度合いが高まったソフトバンクの急落をにらんだ向きの日経平均先物売り→裁定解消による現物売りと連鎖して値がさハイテク株売りを促したのは間違いないようです。ハイテク特有の需給要因がきいてますね。

思えばクマさんは日経平均に入っていますね。

この辺りを抜粋したのでご覧ください。見にくいのは僕のせいです。



「もう一人の下げ主役――ハイテク、需給の歪み響く(スクランブル)」
  「ライブドアショック」の激震が東京証券取引所の全面売買停止へと飛び火した十八日の東京株式市場。株価ボードは下落を示す緑一色に染まり、通常よりも取引時間は二十分短縮された。日経平均株価は二日で一〇〇〇円近い急落。「手持ちの株式を目いっぱいまで増やしてきていたネット投資家には、当面買いに動く力は残っていないのでは」という見方すら聞かれた。(1面参照)
 市場の話題をさらったのは、ライブドアと類似したIT(情報技術)関連企業への売りのすさまじさ。だが、その陰で相場全体の下げにつながったのは、むしろ年初から快走していたハイテク株の下落だった。十八日も日経平均の下げに影響した度合いの上位は、東京エレクトロン(十四円)、TDK(十一円)、アドバンテスト(十円)などだ。
□ ■ □
 表に示したのは、昨年末から日経平均が昨年来高値を付けた十三日までの株価上昇率が大きく、かつ今週になってからの下げがきつくなっている主な銘柄。電機、精密といったハイテク株が上位に多く顔を出している。他の業種でも液晶部材のガラス基板を手掛ける旭硝子や光ファイバー関連のフジクラなど実質的にハイテク関連といえる銘柄が目立つ。
 内需業種の銀行や不動産などに比べ出遅れが目立っていたハイテク株は、今年に入って世界的なハイテク株高の流れに乗って浮上。シャープや松下電器産業、富士通などがそろって打ち出した大規模な設備投資計画も弾みとなって、大手各社は先週までに相次いで昨年来高値を更新していた。
 そのハイテク株がここにきて変調している原因の一つはハイテク特有の需給要因にある。ライブドアへの売り殺到がソフトバンク株の投げ売りにつながり、株式分割で日経平均への影響度合いが高まったソフトバンクの急落をにらんだ向きの日経平均先物売り↓裁定解消による現物売りと連鎖して値がさハイテク株売りを促したのは間違いない。
 さらに、米インテルが十七日に発表した二〇〇五年十―十二月期売上高や一株利益が市場予想を下回り、「ナスダック総合株価指数が大幅安になるのでは」という警戒感が追い打ちをかけた。今後の米ハイテク企業の決算発表に身構える空気が、国内の半導体関連株などにまで広がった。
 とはいえ、ハイテク株に対する先週までの見直しがこれで終わったと見るのは尚早ではないか。
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 ライブドアショックを機に市場は、歴史的水準まで積み上がった信用残の重みを再認識させられたが、ハイテク銘柄には買い残の売り残に対する倍率(信用倍率)が低く需給のしこりが少ない銘柄も多い。「収益の裏付けがある企業から買い直され、出直りは早いだろう」(明治ドレスナー・アセットマネジメントの八木甫・国内株式運用部長)という声も聞かれる。
 中期的なテーマとしても、マイクロソフトが年後半に発売する基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」は「ウィンドウズ95」以来の抜本的刷新となり、様々な需要を喚起するとの期待感が根強い。三菱UFJ証券の藤戸則弘・投資情報部長は「昨年のような幕あいつなぎではなく、積極的に買われる場面が必ずくる」と強調している。
(近藤明日香)
【表】年初の上昇後、今週反落した主な銘柄          
    株価騰落率(%)    信用倍率(倍)  予想株価収益率(倍)
    05/12/30  1/13    
    ↓  ↓    
    06/1/13  1/18    
クラリオン    17.9  ▲11.9  6.15  15.6
富士通    17.8  ▲6.1  1.77  42.1
東ソー    17.8  ▲5.6  3.20  13.0
シャープ    16.8  ▲4.6  2.82  26.0
旭硝子    16.5  ▲5.9  1.14  24.9
横河電    13.9  ▲8.3  0.42  42.8
東 芝    13.6  ▲9.1  3.41  45.2
松 下    13.6  ▲7.4  7.84  54.1
東邦鉛    13.6  ▲13.6  3.04  44.8
沖電気    13.5  ▲12.5  3.38  41.9
三井金    13.4  ▲9.3  1.65  21.6
ミネベア    13.0  ▲6.2  3.17  36.2
太陽電    12.9  ▲11.2  0.79  188.5
昭電工    12.6  ▲12.4  2.35  37.0
東エレク    12.1  ▲5.4  1.35  33.7
住友大阪    11.9  ▲11.4  0.75  80.8
板硝子    11.7  ▲3.7  2.75  25.5
信越化    11.6  ▲8.0  1.08  26.1
松電工    11.6  ▲1.9  1.50  27.3
GSユアサ    11.5  ▲13.7  2.94  ―
フジクラ    11.2  ▲12.1  3.65  25.2
三井造    9.6  ▲14.7  1.83  59.5
京セラ    9.5  ▲3.7  1.13  24.0
ニコン    9.3  ▲9.7  0.55  47.4
鹿 島    9.3  ▲2.7  0.65  43.3
アドテスト    9.0  ▲7.9  0.63  32.8
クラレ    8.8  ▲5.6  2.06  25.2
日産化    8.8  ▲9.3  0.41  24.1
ガイシ    8.3  ▲8.1  0.94  40.4
シチズン    8.2  ▲6.1  0.71  25.3
住友重    8.1  ▲7.4  1.21  26.2
日製鋼    8.0  ▲12.9  1.95  54.4
NTTドコモ    7.8  ▲5.7  12.88  15.2
NEC    7.8  ▲8.8  6.69  25.2
日精工    7.7  ▲6.5  1.09  20.7
(注)対象は日経平均採用銘柄。▲は下落、信用倍率は一般信用・制度信用の合算ベース、太字は電気機器・精密機器の銘柄          

by tsuyoshi_829 | 2006-01-30 00:48  

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